今から熱中症に注意を 髙栁孝行 医師
春・秋が無くなってしまうのではと思われるような陽気の変動で体が季節に追いついていくのが大変です。
すでに4月に真夏日(30℃以上)が続出していますが、本格的な暑さが来る前に身体を動かして汗をかき暑さに慣れることで熱中症に備えることが奨励されています。
熱中症は高温・多湿な環境に長時間いることで体に熱がこもる状態です。特に高齢者は暑さやのどの渇きに気づかないまま脱水症に陥ることがあります。特に糖尿病、高血圧、心臓病など基礎疾患のある人は注意が必要です。
人は安静時でも不感蒸泄と云って1日に皮膚から500~800㎖、呼気で300~400㎖の水分を放出します。
熱中症予防のためにはこまめな水分補給(スポーツドリンクのようなもの)の他エアコン、扇風機などの適時利用、風通しを良くする。外仕事をする場合は特に注意して下さい。
又食事・睡眠もしっかりとり体調管理に注意して暑さを乗り切って下さい。
体調のすぐれない時は早目に診察を受けるようにして下さい。