のたうち回る激痛 高橋政次
夜明け前、眠っている時に突然襲いかかる不気味な痛み、暗闇の中、背中から始まった痛みは転々場所を変え耐えきれない激痛、経験のない痛みが尿路結石の動いた時の発作痛、まさにのたうち回る痛みと言われます。
統計的には男性の7人に一人、女性では15人に一人が発症と言われます。
この恐ろしい痛みの原因は尿の形成中に腎臓や尿路でできた石が尿路を移動しながら刺激をし、傷をつけることで起きるようです。
石(結石)は私たちが接種した食事の中の栄養成分カルシウムやマグネシウムなどのミネラル物質が結晶しそこにシュウ酸等の有機物質を取り込んで結石を構成します。
シュウ酸とは、いわゆる食品のアクの成分で多く含む食品としては、ほうれん草・筍・紅茶・チョコレートなどが知られ摂り過ぎには注意が必要です。又砂糖や食塩の摂り過ぎは尿中のカルシウム濃度を高め脂っこいものは尿中のシュウ酸濃度を高めると言われます。カルシウムは骨の形成を司り連想上、結石には良くないとされていましたが腸の中でシュウ酸と結合して体外に排出してくれる効果があることがわかりました。アクの強い野菜などは茹でこぼす、みそ汁などに入れる場合も下茹でして使いましょう。暗闇の突然の痛みと恐怖、避けるためにできる予防をしましょう。
暦の上ではもう春ですが寒さはしばらく続きます、引き続きコロナ・インフルの感染予防も気が抜けません。