高齢者の転倒に注意を 髙栁 孝行医師
高齢になって筋肉量、筋力の低下による運動機能の低下は日常生活に大きな支障を来たし、特に転倒骨折となると生活の質は大変損なわれることになりかねません。
高齢者の転倒は家の敷地内が多く、特に部屋の中が多いといわれています。
転倒予防には高齢者本人がどのような体調にあるのか知る事が大切です。転倒リスクを知る簡易版が出ていましたので紹介します。
➀過去1年に転んだことがある(はい・いいえ)5点。②背中が丸くなってきた(はい・いいえ)2点。③歩く速度が遅くなってきたと思う(はい・いいえ)2点。④杖を使っている(はい・いいえ)2点。⑤毎日5種類以上の薬を飲んでいる(はい・いいえ)2点。
それぞれの点数を(はい)の場合に加算。7点以上は要注意です。
転倒予防には生活環境でできる限り転倒リスクをなくし、また周囲の人の気配りも必要です。
本人としても転倒予防のための心掛けが必要です。たとえば歩き方。かかとから着地して後ろ足のつま先でしっかり地面を蹴るように歩く。日常生活の中で、歩く、またぐ、昇る、降りるといった動作を意識的に自分のペースで行うようにしてみて下さい。