ハチ刺傷に注意 髙栁孝行 医師
暑い日が続いています。7月から9月にかけてはハチの活動が活発になり危険が増える季節です。
ハチ刺傷によりハチ毒が体内に入って起こるアレルギー反応をアナフィラキシーと云い場合によっては命に係わることもあり、年間20人前後の死亡例が報告されています。一度でもハチに刺されたことのある人は注意が必要です。また重症化する危険因子として全身性のハチアレルギー症状の経験のある人、高齢者、心臓病などを有する人も。
症状として刺傷部位の発赤、腫脹、痛みなどの局所症状だけであればそれほど心配ないですが、時間の経過と共にじんましん、紅斑、喉の痛みなど全身症状(直に現れることもありますが多くは30分以内程)が発現する場合は勿論、いずれにしても治療が必要です。
応急処置としては刺傷部を冷やす。ミツバチの場合は針が残っていることがあるので取り除く必要があります。
野外で活動する際の予防対策としては、巣があればまずは近づかないことです、黒っぽいものに寄って来る習性があるので服装にも注意が必要です。ジュースや果物などの甘味類の飲食は控える。香水や整髪料をつけないなど心掛けて下さい。
草刈りや植木の剪定など外仕事をする場合は気を付けるけるようにして下さい。