熱中症の季節です 髙栁孝行 医師
熱中症が心配される季節になって来ました。すでに5月末には猛暑日が観測され、救急搬送される事態も生じています。
熱中症は高温、多湿な環境に長時間いることで脱水状態になり、体温がうまく調節できなくなって体に熱がこもる状態です。
特に高齢者は体の水分量が少なめで暑さやのどの渇きに気づかないまま脱水状態に陥ることがあります。また体温調節の機能が未発達の子供も周囲の人たちの気遣いが必要です。
熱中症の症状としては軽症ではめまい、立ちくらみ、筋肉痛、気分の不快などで、進むと頭痛、嘔気、倦怠感などが現れますが発熱やだるさはコロナ感染症の症状と区別しづらいこともあって、早期の手立てが必要です。
予防としては、本格的な暑さが来る前に身体を動かして汗をかき暑さに慣れることです。その他よく云われることですが、①スポーツドリンク等こまめに水分を補給する。②室内では風通しを良くして、適時エアコンの使用。③外出時は直射日光を避け、日傘や帽子を。④熱い場所での活動は控える、などなど。またコロナ対策との関係でマスクの着脱については国が基準を提示していますので参照してください。
暑さの増す季節です、バランスの取れた食事と快適な眠りを心掛け体調を崩すことなく暑さを乗り切って下さい。