血圧を測りましょう 髙栁 孝行医師
血圧計は今ではだいぶ普及して、特に高血圧で治療されている方がおられる家庭では多く見られるようになりました。
血圧は血管の内圧のことで心臓から拍出される血液によって血管壁が伸展されることで生ずる圧力の事です。
一般的には朝は起床後1時間以内、排尿後朝食前に1~2分安静にしてから測ります。
異常値が出た場合は2~3回測ってみて下さい。測った時間も記録しておきます。毎日でなくてもかまいません。
標準的な血圧は上(心臓の収縮期血圧)が130、下(拡張期血圧)が80未満とされています(130/80)。140/90以上は高血圧症ですが75歳以上の高齢者の場合は少し基準がゆるくなります。
高血圧症は最も患者数の多い生活習慣病の一つで脳血管障害、心疾患、腎疾患、血管疾患などで重要な危険因子になります。
家庭での血圧が基準値を超えていたり、職場の健診や自治体で行われている特定健診などで高血圧を指摘された場合は医師に相談してみてください。
新型コロナウイルス感染症の発生から3年が過ぎようとしていますが終息の兆しは見えてきません、インフルエンザとの同時流行も懸念されるこの冬、感染予防にワクチンの接種が推奨されています、ワクチンの接種で重症化を防ぐ効果が期待されます。最大の予防策を講じ、ご家族皆様で健やかに、穏やかな新年をお迎え下さいますように。