インフルエンザに備えて 髙栁孝行 医師
今年は秋が短く、平均気温は平年並みですが、急に寒くなると予報されています。
第7波のコロナ感染の件数は減少傾向にあるようですが依然として感染防止対策の徹底は推奨されています。
インフルエンザの潜伏期間は1~2日で、発症後5~6日間はウイルスを排出します。
上気道炎や高熱で発症することが多く、また筋肉や関節の痛みなど全身症状を伴うことが多く、症状からだけではインフルエンザとコロナ感染症を区別することは難しいです。
コロナ感染症流行後、インフルエンザはほとんど姿を消しましたが、流行がないと集団免疫が作られないために、この冬の流行が危惧されてきました。
ワクチンは接種してから抗体ができるまでおおよそ2週間ほどかかりますので、できれば10月から11月には受けるようにして下さい。
昨年はワクチン不足などもあって接種に混乱が見られましたが、今年は心配なさそうです。季節の変わり目は自律神経が乱れやすく体調を崩しやすくなります。これからの季節体調管理にもご留意下さい。