健康な睡眠をとるために 髙栁孝行医師
“春眠暁を覚えず”(夜明けも知らずに眠り込んで朝になってもなかなか目が醒めない)と言いますが、すでに5月、夏日も観測され夜の明けるのがだいぶ早くなってきています。
健康的な生活は快眠からと言われますが、良い睡眠が取れているでしょうか。睡眠が悪くなると糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクが高くなり、心の健康にも影響があると言われています。睡眠には日中使った頭や体を休め消耗した活力を回復させる役割があります。良い睡眠でからだもこころも健康に心掛けて下さい。そのために
① 毎朝同じ時刻に起床する
② 明るい光を午前中に浴びる
③ 昼寝は短時間に。15分~30分程度
④ 適度な運動を夕方早い時間帯にする。
⑤ 夕方以降の覚醒作用のあるし好品(カフェイン類やたばこなど)は控える。
⑥ 就床直前まで仕事や勉強(パソコンやスマホの操作)をしない。
⑦ 就床直前の入浴(とくに熱い風呂)はさける。
⑧ 寝酒・深酒はしない。
⑨ 寝室環境を適切なものにする。
⑩ 眠くなってから床に就く。眠くないのに無理に早くから就床して眠る努力をしない。
⑪ 寝付けない時や途中で目が覚めた時に 時刻や時計に気をとらわれない。
不眠が続くときは生活習慣全般の改善が必要です。