料理のわき役ではもったいない 高橋政次
肉や魚料理に添えられているパセリやクレソンがあります。見た目に色鮮やかで料理の美味しさを引き立ててくれる名脇役なのですが、果たして皆さんの中でこれらの脇役の野菜を好んで口にする人がどれほどいらっしゃるでしょうか。
これらのいろどり野菜(脇役)ですが栄養的に見てみると、どなたも耳にしたことのあるベータカロテンを実に豊富に含んでいます。この栄養素は発がん作用を抑え、免疫能力を高めるなどの効果が期待できることで知られています。そのほか体内に取り込まれると『ビタミンA』に作り替えられ髪の毛の健康や視力・皮膚・粘膜の健康維持と、健康志向が強い現代人にはうってつけの食品なのです。
数多くあるビタミンのうち『ビタミンK』というのがあります、あまり聞かない名前ですが体にとってはとても大切な成分です。必要だから体内でも合成されるのですがパセリなどにはとても多く含まれていて、その働きはカルシウムを骨に定着させ骨を丈夫に保ってくれます。料理のわき役としてのパセリでも成分を知ると箸でつまんでお皿の端っこに追いやるにはとてもったいない素晴らしいお野菜なのです。