今から熱中症に注意を 髙栁孝行 医師
今年はすでに30℃を超える真夏日を記録された地域があります。また暑さに身体が慣れていないなか、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を防ぐために外出が極力自制されており、運動不足などもあって、五月の今から、熱中症への注意が必要です。
熱中症は気温や湿度が高い環境で体温調節がうまくいかなくなることで起こります。めまい・立ち眩み・気分が悪い・手足のシビレなど軽い症状から頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感など、さらに進めば体温の上昇、意識障害など重篤な状態にもなります。
予防のためには①室温が上がらないようにエアコンや扇風機を使い②のどの渇きがなくてもこまめに水分を取る(水だけを飲んでいるとかえって脱水症になる恐れもあるので塩分も同時にとる。水1ℓに塩3g、砂糖20~40gの補水液、いわゆるスポーツドリンクなど)
普段から栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠と適度な運動、勿論禁煙やアルコールの取りすぎに注意して体調を整えておく必要があります。これはコロナウイルス感染予防対策にも共通して言えることです。