感染症に注意 続報 高橋政次
11月号で髙栁先生が「感染症に注意」を投稿しました。続報をお届けします。
冬、嘔吐下痢を伴う胃腸炎に悩まされることがあります、その多くがノロウイルスによる感染症が多いです。ノロウイルスは感染した人の排せつ物が下水路を通り海へと流れ着きます、流れ着いたウイルスを二枚貝(カキ貝等)がプランクトンと一緒に捕食して生涯体にため込みます。生ガキやなべ物などが 美味しくなる冬、おなか一杯にウイルスをため込んだカキ貝を生や加熱不足で食べてしまうと大抵は大当たりに、もし大当たりになったら、むやみに下痢止めなど服用せず脱水にならないよう水分補給と栄養を十分に摂り時に任せましょう。汚物の処理には特に注意が必要です、アルコール消毒は殆ど効果がありません、次亜塩素酸ナトリウム、名の知れた「キッチン○○○―」が有効なのです。床などの汚物処理には、1ℓの水に「○○○―」20㎖を溶かした消毒液を作り、使い捨てのエプロン・マスク・手袋を用いて飛び散らないよう消毒液を浸すように多い目のペーパータオルなどで中央へ寄せるよう拭き取り10分ほどしてから水拭きをします。嘔吐物は相当広く飛散しています、中心から2m位の範囲までこの作業をします。処理に使用したペーパータオルなどはポリ袋に、手袋は手首の内側から引き、裏返しに外します、消毒液を降り掛けしっかり口を縛って処分、処理にバケツを使う場合はポリバケツがよいでしょう、消毒液は金属を酸化させて錆びてしまいます。皆様、健康でよい新年をお迎え下さい。