サルコぺニアの予防 高柳 孝行先生 筋肉量が減って、筋力が落ち身体能力が低下すると転倒・骨折などから要介護になる危険性が高くなります。その予防には運動と食事です。高齢者でも積極的に運動することで筋量の増加は得られます。まず運動をする習慣をつけること。筋肉はいくつになっても鍛えられるといわれます。でも膝や腰の痛みがあって現実的には大変な方も多いと思いますが、生活習慣を見直しながら、無理なく自分に合った運動をして下さい。こまめに動くこともだいじです。
筋力・筋量を維持するためにはそれに必要な栄養をとらなくてはなりません。サルコペ二アの原因は動かないからだけではなく、食事の量の減少と低栄養も大きな要因です。
特にたんぱく質とビタミンDの摂取を心掛けて下さい。ご存知のように、たんぱく質は肉や魚、大豆等に多く、ビタミンDは魚やキノコ等に含まれます。
なかなか料理に手が掛けられない場合は、惣菜やレトルト食品、缶詰などから摂ることを考えても良いと思います。偏食に陥らないように食事にバラエティを持たせて下さい。
骨粗鬆症の予防と同じように若い時から心掛けていきたいものです。元気な生活を楽しむために運動と食事は何かにつけて大切なことです。