「むりなく・おいしく減塩食生活」②
大戸診療所栄養士 高橋政次
減塩食と聞いた皆さんは、味気なく美味しくない、というイメージが頭の中をよぎったのではないでしょうか。 世界的に評価が高い優れた日本食ですが、前回も述べたように食べ方によっては非常に高塩分の食事になってしまいます。そこで減塩を成功させる三つの心がけをご紹介します。
その⒈気合を入れすぎ最初に無理をしない。
全ての料理を薄味にしてしまうと食欲も大激減、アクセントを大切にしましょう。
その⒉無理なく長く続ければ薄味に慣れる。
もし、ご飯が味付けだったら塩魚や汁物、漬け物は控えるようにしましょう。
その⒊食べすぎに注意する。
料理の減塩を心がけても大量に食べてしまったら元も子もありません。
食材の持ち味を生かし減塩効果をプラス。
魚介・海草・キノコなどの旨み成分を用い
たり、柑橘類や酢などで味を引き立たせる。
炒り胡麻などの香ばしさを料理に生かす。
シソやミョウガなどの香味野菜で味に変化をなどは一般的な減塩の工夫です。成功をさせるのに特効薬はありません、最初に述べた三つの心がけを無理せず、長く続けることが大切です。健康な人も、ちょっと気をつけなくてはならない人も、ご家族みなさんで協力して減塩食生活を送ってみようではありませんか。