今年6月、学校保健委員会が坂上小学校で開催され、「小学生の食習慣改善のポイント」ということで保健センターの管理栄養士さんの報告がありました。お母さんたちも沢山参加されていました。報告では(町内小学5年生の調査)小児生活習慣病経過観察者が41.5%
みられ、男女ともエネルギー,鉄,カルシウムの不足、野菜不足も指摘されています。
私が注目したいのは食塩摂取状況です。食塩摂取量の平均は1日当たり9.01gで,適量摂っている人は0%ということでした。
今、日本食が国外でももてはやされていますが、唯一の弱点は高食塩食であるといわれています。高食塩食は、日本人に一番多い疾患である高血圧症の主な原因になっています。更に高血圧が動脈硬化をひきお起こし、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病の原因にもなります。それだけでなく、認知症や胃癌、骨粗鬆症にも関係あるともいわれています。
家庭で食べている食事が、子ども達の食事の基本、食の嗜好となっていき、親から子どもにひき継がれていく訳ですので、子供たちの将来のことを考えると、勿論大人にとっても健全な食習慣を作っていくことは
生活習慣病予防のためにも非常に大事なことです。
大戸診療所 理事長 髙栁孝行