皆さんの日常の食事は、お米を主食にしている方が多いと思います。お米中心の食事には、醤油・味噌などの塩分をたくさん含んだ調味料を使います、お米と塩はとても相性が良いのです。炊き立てのご飯をおにぎりにして、塩少々それだけでおいしく食べられます。 三回にわたって高栁所長に減塩の大切さを語っていただきました。塩分は生命維持には不可欠な栄養素でもあります、しかし摂りすぎれば、高血圧・心臓病・脳卒中・胃がんなどの病気の引き金にもなります。戦後しばらくして、南の島のジャングルからお二人の元、日本兵が生還されたことを覚えています、お二人は敵からの発見を恐れ海岸には一切出なかったといいます、ということは海水を基とする塩分は摂っていなかったと想像されます。小動物や植物由来の塩分でも健康な生活を送ることのできる証明のような気がします。 塩分摂りすぎ→血液中の塩分濃度の上昇→塩分濃度を薄めようと水分の過剰摂取→余分な塩分と水分で血液量の増加→血管が押し広げられる→血圧が高くなる、これが高血圧症の代表的な成り立ちです。 次回減塩のコツをご紹介したいと思います。 大戸診療所 高橋 政次