『転倒予防①』
日本人の平均寿命は男女とも過去最高を更新し、男性も80歳を越えました。(2013年)
年を重ねるにつれて、筋力の低下や運動器の障害、骨粗鬆症などによって思わぬ障害が起こることがあります。その中で要介護になった原因の約1割が「骨折・転倒」です。
転倒は加齢、運動不足などによる体の機能低下によって起きます。
今回はその転倒をどう予防するかということで。転倒はどこで起きているかというと家の敷地内が60%近く。その敷地内でも特に部屋の中が75%で、階段や廊下・通路の10倍以上という調査があります。多くのお年寄りは日頃から転倒にはそれなりに注意されているようです。”寝たきりになっちゃ困るから゛という話をよく聞きます。
転倒の危険な徴候は
①最近1年間に1回以上転んだことがある。
②服薬数が多い、特に睡眠導入剤、安定剤など。
③以前に比べて身長が2㎝以上低くなった。(骨粗鬆症、脊椎圧迫骨折の可能性があります) などがあると注意が必要です。
大戸診療所 髙栁孝行