子どもの『ロコモ』

 前回もお話したように、腰痛や手足の関節痛による運動器の障害によって介護を要する状態を「ロコモ」といいますが、最近のある調査ではかなりの子どもが運動器に支障をきたしている小さい頃から「ロコモ」が起こっているようです。

 女性では12歳、男性では14歳の頃が急速に成長するときで、中学高校時代の運動は生涯にわたって影響するといわれていますが、体育の授業以外に運動時間がゼロの子どもが増えており、中学2年女子では4人に1人が全く運動していないという調査があります。

 生活環境の変化で外遊びをすることなど少なく、スマホや携帯の使用時間も多く、女子高生では4割の人が1日平均6時間以上も使っているようです。運動不足による運動器の障害だけでなく、勉学、視力への影響も懸念されます。子どもの頃から運動(食事もだいじですが)による身体づくりは年取ってからの「ロコモ」予防にもつながる大切なことです。

※ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは運動器の障害によって要介護になる可能性の高い状態をいいます

 

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