睡眠は長さだけでなく、内容や質も重要です。
1時間半から2時間の1単位の中に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の4段階の層が入っています。子供のときには眠りが深いので、この5段階の層がハッキリとみられます。
しかし、中年から老年になると「レム睡眠」は少なくなり、「ノンレム睡眠」の深い眠りにあたる第4層もみられなくなってきて、睡眠の上での老化がみられます。
そうなると、睡眠の能率が低下して、長い時間睡眠をとらなければならなくなり、昼に「うたた寝」をするようになりますが、これも身体には必要なことです。その意味からも、出来ればお昼ご飯のあと、短い時間でもいいですから休むようにしましょう。
また、高齢になると眠った時間に対する感覚が鈍ってきて、長く眠ってもすぐ目覚めたような気がして「眠ったと思うとすぐに目が覚める」と訴える方がいますが、多くの場合、かなり長く眠っています。
大戸診療所 心療内科医師 藤井 伸