『睡眠と夢(2)』

 

 

 睡眠は、1時間半から2時間のかたまりが4~5個必要だと申し上げました。そして大切なことは、そのひとかたまりの中に睡眠のすべてのあり方が入っていて、それを繰り返すことが必要なのです。その中でも、眠りが深くなっていることを示す脳波の乱れの強い眠りと、一見脳波は目覚めている時に似ているような眠りの両方がひとかたまりの中にあることが大切なのです。前の眠りをノンレム睡眠、後の眠りをレム睡眠といいます。

 ノンレム睡眠は脳の眠り、レム睡眠は体の眠りと考えられています。これを繰り返すことで体と脳が休まるのです。

 また、レム睡眠の時に夢を見ます。この夢の働きが日中の心の疲れを癒し、翌日に持ち越さないようにしています。ほとんどの人はレム睡眠の時に夢を見て目覚めるとすぐに忘れます。目覚めると忘れてしまうことも大事なのです。(つづく)

 

 大戸診療所 心療内科医師 藤井 伸

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