『高齢者と乳幼児の肺炎球菌ワクチン』

高齢者と乳幼児に使用する肺炎球菌ワクチンは成分が違いその使用目的も違います。

高齢者では重症肺炎の予防、特に肺炎球菌はインフルエンザに併発すると重症になりやすいため、これを予防するために23価(23種類の肺炎球菌の成分が入った)肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。接種後5年間は有効です。

乳幼児での細菌性髄膜炎の原因菌として肺炎球菌があります。

肺炎球菌による髄膜炎は重症化して脳の後遺症を残すことがあるため髄膜炎の予防を目的に7価肺炎球菌ワクチンが接種されます。

肺炎球菌による髄膜炎発症のピークは生後8カ月なので、できれば生後6カ月までにワクチン接種を済ませることが推奨されます。

Hib(ヒブ)ワクチンも乳幼児の髄膜炎予防ワクチンでこれとの同時接種が行われています。

上記ワクチン費用は公費助成になっています。

 

大戸診療所 所長  佐藤博司

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