COPDの代表は肺気腫と慢性気管支炎です。
タバコ煙を主とする有害物質を長期間吸入し続けることにより細い気管支に炎症を起こし、空気の通り道(気道)が細くなります。
痰が多くなり、息切れなどの症状を出します。徐々に進行し治ることがありません。
呼吸困難が増強し、日常生活が制限され、常時酸素吸入が必要になります。
気管支肺炎を起こしやすくなり、ますます呼吸機能は低下します。
予防には禁煙が重要です。
息切れがしやすい、咳と痰が長引くなどの症状はCOPDが強く疑われますので早めに医師に相談して下さい。
吸入薬、内服薬などで症状を改善できます。
病気の進行を抑えることが重要ですが、禁煙が第一です。
インフルエンザや細菌性肺炎にかかりやすく、重症化しやすいので、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種も有効です。
病気が進行すると食事量が減り、体脂肪・筋肉が減り、体力低下・骨粗鬆症などで骨折も起こりやすくなりますので栄養管理も重要です。
大戸診療所 所長 佐藤博司