「アルコール依存症」という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。
ごく簡単に言いますと、
①飲酒のコントロールがきかなくなっている。
②お酒を飲まないと具合が悪くなる(禁断症状が出る)のが特徴です。
「飲酒のコントロールがきかない」とは、お酒を減らそう、やめようと思ってもやっぱり飲んでしまうような状態です。
「飲まないと具合が悪くなる」とは、飲酒しないでいると、動悸、イライラ、寝汗、吐き気、下痢、手指や体の震え、不眠、幻覚、けいれん発作、音への過敏、興奮、意識障害、などが起こることをさします。
このようなアルコール依存症の方は、日本に82万人いると厚生労働省研究班の調査結果があり、決してまれではありません。
「酒乱=依存症」ではなく、普段きちんと仕事をしていて、飲んだからと言って他の人に迷惑をかけているわけではなくても、このような「依存症」の状態にある人は大勢います。
私の印象では、休日などに昼間からお酒を飲むようになったらアルコール依存症になりかけているように思います。
また、医師にお酒を減らすように言われてもなかなか減らせない人も要注意です。
もし思い当たる方がいらっしゃいましたら、診療所にご相談ください。
大戸診療所 医師 松井直樹