東吾妻町でも23年度にこれらワクチン接種費用が対象者に全額補助になります。
子宮頸がんや細菌性髄膜炎に罹り苦労した患者さんとその家族の声も反映された政策でもあると思います。
子宮頸がんは20、30歳台の若い年代に増えており、小児の細菌性髄膜炎では死亡したり後遺症を残しますがその数は日本では減っていません。
病気でもない人がワクチンを受けるかどうか迷うのは、予防接種で100%予防できるか、副作用はどうなのか、だと思います。
予防接種で完全に予防できることはありません。
副作用は軽いものから重篤なものまである割合でおきますが、重篤なものは非常に少ないと理解して良いでしょう。
接種するかどうかの判断として、その病気になった場合の最悪の状態、進行した子宮頸がんになる、髄膜炎で死亡あるいは後遺症で苦しむ。
その可能性を少なくしたいと考えるかどうかだと思います。
ワクチン接種に関しては、先進国の中で日本は特に副作用を重視した経過があり、摂取率が低いと指摘されています。
ネット、マスコミ情報氾濫時代での賛否両論の情報をどう判断するか。
自然界、人間社会、個人すべてに陽の面、陰の面の二面性があります。
そのことを理解しながら自分で判断しなければならない時代のようです。
大戸診療所 所長 佐藤博司