帯状疱疹は子どもがかかる水疱瘡(みずぼうそう)と同じウイルスが原因の高齢者にみられる皮膚病です。
頭部・顔・胸・お腹・二の腕・太ももなどに発赤、水疱をつくります。
皮膚症状がはじまる前に神経痛が出ることが多いので、神経痛(ぴりぴりする痛み)がでたら皮膚の変化を観察しましょう。
普通は神経痛症状が始まって、数日から1週間くらいで皮膚の変化があらわれます。赤いぶつぶつ、小さな水ぶくれなど、皮膚の変化がでたら早めに治療すれば神経痛の後遺症が軽くてすみます。
他の原因の肋間神経痛、座骨神経痛、三叉(さんさ)神経痛などとの区別が医師でもむずかしいことがあります。
いつもと違う神経痛だなと思ったら皮膚をよく観察しましょう。
大戸診療所 所長 佐藤博司