インフルエンザ流行の季節になりました。
昨年は新型インフルエンザの流行で世界中がその対応に追われましたが、その経験から今期は落ち着いた対応ができそうです。
インフルエンザワクチンの接種希望者には昨年のような優先順位はありません。
今回のワクチンには、新型、季節性合わせて3種類のワクチンが含まれており、接種回数も13才歳以下は2回、その他1回接種です。
新型インフルエンザの流行時期が季節性インフルエンザとどのように異なるかはまだ予測できませんが、基本的な予防方法は、普段から手洗い、うがいを習慣づけ、流行時にマスクをすることとワクチン接種です。
手洗い、うがいはウイルスが鼻、のどの気道粘膜に付着し増えることを予防し、ワクチンは体に入ってきたウイルスを弱め、発熱や筋肉痛などの症状を和らげ、重症化を防ぐのに役立ちます。
現在のワクチンは、残念ながらウイルスが気道粘膜で増えることや、体に入るのを完全には抑えることはできません。
予防の基本はやはり手洗い、うがい、と体力を弱らせない工夫です。
予防接種は遅くとも12月中旬までに済ませておいた方がよいでしょう。
大戸診療所 所長 佐藤博司