10月からタバコが値上がり、これを機に禁煙を考え、禁煙外来を受診する方が増えています。
タバコがガンや多くの病気の原因になっていることは理解しても禁煙できない方が多いようです。
禁煙がうまくいかないことには理由があり、ある期間、ある本数を吸っていると、『ニコチン依存症』(中毒)になっており、タバコを吸わないとニコチン切れの症状が出て、心身ともに不調になり、これを避けるためタバコを吸い続けてしまいます。
したがって、禁煙するにはこのニコチン中毒の薬が重要になります。
ニコチンを含んだ貼り薬(医薬品名:ニコチネルTTS)を使い、ニコチン切れに慣れさせていく方法と、飲み薬(医薬品名:チャンピックス)でニコチン依存を改善させる方法があります。
これらの方法でニコチン依存を治療することは比較的容易ですが、宴会などで他人が吸っているとついつい吸ってしまう、手持ち無沙汰だと吸ってしまうといった習慣、癖を変えることがなかなか難しいようです。
いくつかの方法を組み合わせながら禁煙を達成する工夫が必要です。
禁煙外来の利用も一つの方法です。
大戸診療所 所長 佐藤博司