住民が作り上げた診療所の特長を簡単に述べます。
国保診療所など自治体が運営している診療所や民間医療機関が付属として運営している診療所とは異なり、住民が資金をだし住民で構成される理事会、社員で運営されています。
運営は素人が悪戦苦闘しながら勉強し経験を積み重ね発展してきています。これからも診療所を維持発展させるには多くの困難があります。国保診療所は赤字が出れば自治体から補填され、民間の運営する診療所は赤字が続けば閉鎖撤退します。
住民が自ら作り上げてきた大戸診療所の場合、過疎高齢化の進む中で地域を維持する役割、医療介護の担い手としての重要性がますます高まっています。簡単には閉鎖はできません。
現在の課題の一つは医師の確保です。
過疎地診療所で医師として働くには幅広い知識と経験が必要とされしかも医療機器、検査体制などは総合病院とは異なり制約されます。患者との情報のやり取り、身体所見、五感、六感を使った診療が基本になります。大病院で研修を受けた若い医師や、専門医として長く働いていた医師には躊躇する側面です。
また高額な報酬は期待できません。現在は大戸診療所の地域での重要な役割と経営状態を理解してくれる複数の医師で診療にあたっています。
住民が生活習慣病、風邪などよくある病気、予防注射、健康相談などで気軽に受診してくれ感謝してくれます。このことにやりがいを感じている医師たちです。
しかし各医師も高齢、それぞれの事情、健康問題等で安定した医師確保は困難な状況です。若い医師にはこのような五感、六感を主たる手段として医師をやる経験は必ず役立ちます。また家庭、組織のしがらみから解放されつつある経験ある医師にも医師として働くことの新たな喜びを得られると思います。
大戸診療に関心を持たれた方は是非見学に来てください。
医師 佐藤博司
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Berneice Vantrease (土曜日, 04 2月 2017 00:53)
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