食事中にむせることがありますか 髙栁 孝行医師
最近食べこぼしが増えたり、むせてしまったりすることはありませんか。加齢とともに口の機能が衰える状態を「オーラルフレイル」といいます。フレイルとは「虚弱」を意味する言葉ですが、高齢になって筋力や心身の活動が衰えた状態で、健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態で「オーラルフレイル」は口の機能の衰えが食欲低下や栄養状態の悪化をもたらすというもので要介護の危険因子となります。
年齢を重ねるとともにのどの反射神経も鈍り、ものを飲み込む力や口まわりの筋力が落ちてきます。
1歯の数が減る ②飲み込みの反射が遅くなる ③むせの反射が出にくい ④唾液の分泌量が減る ⑤硬いものが食べにくくなった ⑥お茶や汁物等でむせる ⑦口の渇きが気になる ⑻食べることに集中しにくいなどの症状が出て摂食嚥下機能が低下します。
こうした状態が続くと液体や固形物、唾液中のバイ菌などが気道に入って誤嚥性肺炎を起こす危険が高まります。
食べる力の衰えを防ぐには自身の今の状態を知りオーラルフレイルを予防して「健口長寿」を目指すことを心掛けて下さい。
次回はオーラルフレイルの予防について。