熱中症の予防を 髙栁孝行 医師
今年の夏は暑さが厳しいといわれています。
毎年のことですが、すでに熱中症で救急搬送された人は昨年の1.5倍とか。悩ましいのは新型コロナと紛らわしい症状があることです。新型コロナの症状は高熱と咳などの呼吸器症状ですが、熱中症でも体温調節が働かなくなると熱がこもって体温は上昇します。
コロナ自粛によって運動不足などもあり暑さに慣れていないために高齢者や持病のある人は特に気を付けてください。
自宅で普通に生活していても熱中症になることもあります。暑い時間帯だけでなく夕方や夜でも発症することがあるので注意が必要です。
新型コロナへの備えは今まで通り必要ですが、こんな状況の中で何としても熱中症にかからないよう心掛けて下さい。
予防のために①暑いときの外出は控えるとともに暑さを避ける服装の工夫を。②エアコンを使いこなす。風通しをよくする。③こまめに水分を取る、のどの渇きがなくても意識的に。④暑くない時間帯を見計らって適度の運動をする。⑤睡眠はしっかりとる。⑥「密」が防げればマスクは外しても。
※経口補水液の作り方
水1ℓに塩3g・砂糖20~40gを溶かします、大人の方では1日0,5~1ℓを、幼児では0,3~0,6ℓ程度は補水しましょう。
幼児や高齢者には周囲の皆さんが心配りをしてあげてください。