熱中症に注意を 高柳 孝行先生
熱中症は暑さで体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体の調節機能が働かなくなって起きるもので、暑い環境にいる、又はいた後の体調不良はすべて熱中症の可能性があります。
熱中症の症状としては、軽度のめまい、立ちくらみ、大量の汗、生あくび、筋肉痛などから更に進むと頭痛、吐き気、嘔吐、脱力感などがみられ、受け答えや会話がおかしい、体が引きつる、ふらふらしてまっすぐ歩けない、発熱など重症になると生命の危険もあります。
特に高齢者や持病のある場合はさまざまな体の機能が低下し、体温調節がしにくくなっており、家の中にいても知らないうちに熱中症が進んでいる場合もあります。熱中症の4~6割は家の中で起きているといわれています。
トイレに行く回数が減ったり、尿の色が濃くなったりしたら脱水状態の可能性があります。
予防の最大のポイントは水分の補給ですが、水だけでは駄目で塩分の補給もだいじです。
補水液は、水1ℓに塩3g、砂糖30g前後を溶かす(市販もされていますが、糖や塩分の制限のある人は注意が必要です。)
入浴前後や寝る前などのどが乾いていなくても飲むといいです。その他暑さを避け、エアコンや扇風機で室内の温度調節にも気配りをしてください。