インフルエンザの予防を 高柳 孝行先生
9月末の新聞報道で、すでにインフルエンザで学級閉鎖が出ている地域があり、今年は流行が早まるのではないかと懸念されているようです。
空気が乾くと鼻や喉の粘膜が乾燥し、ウイルスが体内に入りやすくなります。
一般の風邪と違って、インフルエンザの場合は通常、急な発熱の後、関節痛・筋肉痛・倦怠感など全身症状を伴います。高熱が出ずに微熱程度でも感染していることがあります。特に予防接種を受けていたり、高齢のために免疫力が落ちていたり、ステロイド薬など服用している場合です。
予防のためには食事・睡眠など日頃の健康管理に加えて、うがい・石鹸による手洗いが基本です。さらにワクチンの予防接種が有効です。接種によってインフルエンザの感染を完全に防ぐわけではありませんが、感染した場合に症状が軽くすむことがあります。
高齢者や特に心臓病や喘息などの呼吸器疾患、糖尿病など持病を持つ方は重症化する恐れもありますのでワクチンの接種をお勧めします。(報道などでご存じの方もいらっしゃる事と思いますが、今期分のワクチンの出荷が不足しております。診療所としては確保に向けて努力をしていますが、接種の希望に添えない可能性もあるのでご承知おき下さい)