濃い味付けに慣れてしまっている食習慣を変えることはなかなか難しいことですが、学校給食も食育(食に関する知識と望ましい食習慣の確立を目的として取り組まれている)の一環として重視されております。 前回も述べたように、子どもの頃からの規則正しい生活、栄養バランスの摂れた食習慣は健全な成長や健康を維持するためだけではなく、成人になってからの健康な生活、病気予防のためにも大切なことです。 今年4月、新しい食品表示法が試行されました。食品にどんな栄養成分がどのくらい含まれているかを表したもので、塩分に関しては今までナトリウムという表示であったものを「食塩相当量」で表すようになります。 食塩中のナトリウムの多くは食塩です。この塩分表示に注目して減塩に心掛けて下さい。(ナトリウム表示の場合、ナトリウム(㎎)×2.54÷1000が食塩相当量です) 今年厚生省が発表した食塩の摂取基準は成人で男性8g、女性7g未満ですが、先の町の小学生の調査では平均1日当り9gも摂っています。(学童の場合は1日6.5~7g未満が基準)高血圧の治療や予防のためには6g未満といわれています。
大戸診療所 理事長 髙栁孝行