厚労省が先頃発表した「市区町村別生命表」で、県内の方が何歳まで生きられるかを表す平均寿命は、男性79.4才。女性89.9才で、東吾妻町は、男性79.3才。女性86.1才と報告されています。
男女とも平均寿命トップの長野県は公衆衛生の先進県で、健康寿命も長く、生活習慣病の改善などが功を奏していると言われます。
この健康寿命とは、看護を受けたり、生活に支障を来すような病気やケガの期間を平均寿命から引き算したもので、平均寿命と比べると男性でおよそ9年。女性が13年弱の差があります。最後を迎えるまでに平均10年前後、自立した生活が難しい期間があるということになります。
高齢化社会を迎え、この地域でも一人暮らしや高齢者のみの世帯が増えています。命が延びた分、不安が伸びたのでは張り合いがありません。
「健康で、自分のことは自分でできる。」この健康寿命を延ばすことは、「生き甲斐を持って人生をエンジョイする」ことにつながります。
大戸診療所 理事長 髙栁孝行