寒さが続くようになって空気が乾燥してくると、本格的なインフルエンザのシーズンに入ります。真冬から春先にかけて流行のピークを迎える季節性インフルエンザ。患者の7割がかかるA型は、例年1月にピークがあり、その後の2月中旬~3月にはB型にかかる人が多く出ます。流行にむけて10月から予防接種が始まっています。予防接種を受けても、インフルエンザにかからないわけではありませんが、重症化の予防やかかる確率を減らす効果はあるようです。ワクチンの効果が発揮されるのは、接種2週間後からで約3ヶ月有効です。流行期に入る前、遅くとも12月上旬には予防接種を済ませましょう。予防のためには、よく寝て、規則正しい生活をすることで免疫力を上げること。勿論、手洗いやうがいを心がけ、咳エチケットを徹底することです。インフルエンザにかかってしまって、治療の結果、熱が下がってもウイルス抗原は残っているので、感染防止には最低4日間の自宅療養が必要です。
大戸診療所 理事長 髙栁孝行