9月掲載 - 大戸診療所HP

『口腔アレルギー症候群』

 『口腔アレルギー症候群』とは、食物を摂取することにより出るアレルギー症状の一つで最近増加しています。

果物・野菜を食べた後5分以内に症状を認めることが多く唇、口の中、のどが腫れ、かゆみ、イガイガ感が出ます。

多くは全身症状(アナフィラキシー)、全身の蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下、意識レベル低下などの重症になることは少ないですが注意が必要です。

花粉症を持つ患者さんに併発することが多く、

ハンノキ、シラカバ花粉症の患者さん ⇒ リンゴ、桃、サクランボなどで起こしやすく、

イネ、ブタクサアレルギーの患者さん ⇒ メロン、スイカで起こしやすく、

ヨモギ花粉症の患者さん ⇒ セロリ、ニンジンで起こしやすいと言われています。

特定の食物で上記症状を繰り返す場合はこのアレルギーを考えて下さい。

予防、治療は原因食物を食べないことですが、これまでの症状が軽くて、どうしても原因食物を食べたい時は食べる30分前に抗アレルギー薬を内服する方法もあります。 

 

大戸診療所 所長  佐藤博司

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