皮膚炎、虫さされが増える季節です。夏に向けて増える代表的な皮膚炎をいくつか説明します。
屋内に原因がある皮膚炎の代表はツメダニに刺されてできるダニ皮膚炎。
腕、太もも、背中、腹回りに赤い発疹がいくつもできます。
かゆみがあるため、かき傷もつきます。
ツメダニ(大きさは0.8mm位)はその餌となる他の小さなダニが増えると増え、人を刺します。
畳、カーペット、寝具のほこりやごみの掃除が大事です。
症状が強いときは、内服薬や塗り薬を使用します。
ペット、特に猫を飼っている方は、頭、首回りの白癬(水虫)に注意が必要です。
屋外で注意しなければならないのは 『ツツガムシ病』 です。
この地域でも年に一人くらいの患者さんが出ます。
頭痛、だるさ、高熱が続き、治療が遅れると命にかかわることもあります。
ツツガムシ(ダニの仲間)に寄生している菌が人の体に入り込み発病します。
症状が出る10日くらい前に刺されていることが多く、1cmくらいの差し口が残っています。
この差し口を見つけるのが診断治療上重要です。
大戸診療所 所長 佐藤博司