『逆流性食道炎』とは、食べ物や胃液が胃から食道のほうにもどり、食道下部の粘膜がただれたりして傷ついた状態をいいます。
高齢者になると背骨が曲がったりして胃を圧迫し、食道と胃の境の押さえがゆるむため、胃液が食道のほうに逆流しやすくなっています。
胸焼け、みぞおちのつかえた感じなどの症状がでます。
貧血の原因になることもあります。
若い人でも過食や肥満、高脂肪食を好む人にみとめられます。
高血圧治療薬やぜんそく治療薬も原因になることがあるので、かかりつけの医師に相談してみましょう。
予防には長時間のこごまり仕事をさけ、食後はすぐ寝ないで1時間以上は背筋を伸ばした姿勢を心がけることです。
食べ過ぎにも注意が必要です。
胸焼け症状が強いときは、胃酸を調整する飲み薬で改善します。
食道炎の程度を確認するには内視鏡検査が必要です。
大戸診療所 所長 佐藤博司