皆さんの手、足の爪をよくご覧になってください。
痛みやかゆみはなくても、爪が妙に分厚くなったり、白や黄色に変色していたり、濁ったりしていませんか。
また、爪以外にも毎年繰り返す水虫にお悩みだとか、そんな症状がある方は『爪白癬』という病気かもしれません。
『爪白癬』は、白癬菌というカビの一種が爪の中に入り込んで起こる爪の水虫です。
白癬菌とは水虫の原因菌で、白癬菌が足に入れば『足白癬(水虫)』、爪に進入すると『爪白癬』となります。
「痛くもかゆくもないし、困っているわけでもないし」と放っておいてはいけません。
放っておくと、細菌に感染して腫れ上がり靴も履きにくくなるばかりか、糖尿病などで抵抗力の弱くなっている人は合併症を起こすことがあります。
『爪白癬』は感染症であり、自然に治ることはありません。
あなたの爪が感染源となって菌をばらまき、大切な家族にうつしてしまうことがありますので注意しましょう。
『爪白癬』は飲み薬で治癒します。
大戸診療所 所長 高瀬 昭